季節の お・も・て・な・し

ひな祭り…蛤

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蛤の2枚の貝殻は、その組み合わせ以外は絶対にピタリと合わないことから、男女の二つとない組み合わせ、今風にいいますとベストパートナーの象徴で、転じて女の子の幸せの象徴として使われているのです。

 

雛祭りの祝膳や結婚式の献立に、蛤のお吸い物が用意されますが、1つの貝に身を2つ入れるのがしきたりです。

 

 

花祭り

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日本には、桜の花が咲いている間は五穀豊穣の神様が、桜の木に滞在されるという、桜信仰がありました。

自然を暦としていた人々は、「さくら」の開花を田仕事はじめの目安にし、花の咲き具合や散り具合から、1年の天候の予測や秋の収穫の予測をしたようです。

私たちがこんなに桜を愛するのは、先人たちの桜との関わりが遊事や好き嫌いの対象ではなく、生活の中で特別な位置づけだったことが、日本人の身体にしみこんでいるためかもしれません。

 

七夕

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水の流れは天の川、細い素麺は織糸を連想させ、流し素麺は七夕にふさわしい風習です。

正月は米を搗(つ)いて餅にし、雑煮などの温かな汁物として頂き、夏は素麺にして冷やして頂く。しかも、素麺は夏に保存が効く。

この国の風土に合わせた素晴らしい食の知恵です。

私たちの今の暮らしは、ご先祖様たちの「いかに生きるか」の知恵の結晶に支えられているといってよいでしょう。

 

お月見

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「雪月花」は、日本の自然の美しさを総称する言葉です。日本人は春の花、秋の月、冬の雪を心の友として生きてきました。

黄金色の月の神秘に、人々は「不死と復活の象徴」崇めるようになります。

一方、「月は地上の生命を生み、育む聖なる存在」と信じられ、満月の日に収穫祭が行われたのです。

農耕社会の人々が祈りの対象とした月を、現代の私たちは「生き方」として取り込むことの素晴らしさを思います。

 

実りの頃から春の頃まで

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「葉っぱの器」

庭に季節の彩が無くなる季節は、木の実、果実、根菜、枯葉等の自然の恵みを工夫してしつらえます。

 

稲ワラの人形、古裂で作ったネズミ、木の実の妖精などを丁寧に作ると一生の宝物になります。

 

お客様をお迎えする時だけでなく、ご家族のため、ご自分の為にも身近な素材で日常の暮しを楽しめたら素敵です。普段からこうした事に関心を持ち、アンテナを張っておきますと、いざというとき役に立ちます。

『日本人のくらし「基本のき」』に写真をたくさん掲載していますので関心のあるお方は参考にして下さい。