朽ち行く命の華やぎ

種2

 

種百合

老いの魔の手からそっと肩を叩かれるのを感じることが増えた昨今、

庭の草花の生死流転の様子に強く惹かれている。

結花して種を結び、大切に守ってきた種部屋を時が満ちれば開け放って

地面に次の命の種をたくさん繫ぎ留め、消えて行く。

夏の終わりから秋が深まる頃までの生死流転の姿。

朽ちていく最中の生命の華やぎと渾身の力強さに目を見張る日々だ。